梅雨入りする少し前、目黒にある自然教育園に行ってきました。この地の生い立ちは、4~500年前の中世の豪族の館から始まり、江戸時代は高松藩主、松平頼重の下屋敷として、明治時代は陸海軍の火薬庫として使われたそうです。また、大正時代には白金御料地として歴史を重ねてきたとのこと。
一般公開をするようになったのは、全域が天然記念物と史跡に指定された昭和24年から。ただ、普通の公園とは異なり、埴生を大切にするために、1日の入場者数が300人を超えないよう制限しているとのことでした。
園内に入ると、うっそうとした森が広がり、空が大木に隠れて小さく感じるほど。池や沼などもあり、湿地には季節の花が咲き、都会なのにまるで山里に紛れ込んだようです。
カワセミをはじめ野鳥も多く生息するようですが、そこはやはり都会。カラスがひときわ大声を出しながら、我が物顔をして飛び交っていました。あるがままの自然を大切にしている証かもしれません。
←マメ科の野草:クサフジ
↓ 4枚の総苞を持つ:ドクダミ
自然教育園だけあり、路傍の草花たちにも名札がしっかりついていてうれしくなりました。この時期、ドクダミの花の群生がきれいでしたよ。
今、隣接する東京都庭園美術館が改修工事中で、出口付近になると重機のうなりと建物が崩れる音がかなり響いてきて、ちょっと残念でした。
今度はこの美術館が新装した頃、季節を変えて行ってみたいと思っています。
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