超大型台風14号が、日本列島を包み込むように、ゆっくりゆっくり通り抜けていきます。各地で土砂災害が起こり、命を失う人もでる中、四国のダムの貯水量が0%から100%に…。
3日前、この巨大台風に刺激された秋雨前線が、私の住む杉並区に1時間に100ミリという雨を降らせ、川が氾濫。スタジオの近くでも床上浸水が起こりました。また、一階の屋根まで水に飲み込まれたマンションもでたとのこと…。自然の脅威を感ぜずにいられません。
夕方、窓から差し込む光が赤くなったのに気がつき、あわてて2階に上がると、フィルターをかけたように空が真っ赤に染まっていました。
こんな時いつも思うことは高層マンションなら遠くの方まで見渡せるのにということ…。空に向かって電線を張り巡らした都会では、なかなか雄大な夕焼けは望めません。
でも、外に出ると家々の隙間から夕月がのぞいていました。そして、青の残した空には、赤や黄をマーブリングしたような夕焼けが広がっていたのです。その美しかったこと…。
厳しさと優しさを併せ持つ自然の前で、人はいかに小さい存在かを改めて想ったのでした。