すだちの里すぎなみは杉並区今川の住宅地にあり、由緒ある観泉寺のお庭の前に立地しています。道路を隔て、直登の部屋からは立派な孟宗の竹林が見え,今、八重桜がまっさかり。
12日に入所予定でしたが、脱臼したため14日に延期し、12、13日は荷物運びを兼ね通うことになりました。苦手な食事場面を2日間体験するはずでしたが、食卓に着かず抵抗。そのまま14日に至ったのです。その後は食事をほとんど摂れない状況が続いています。人にも場所にも慣れていないので、食事どころではないのでしょう。みなさんかなり心配してくださって、ともに悩んでいるところです。
土曜の午後、散歩などをして3時間ほど一緒に遊んできました。が、やはり夕食はまったく食べなかったとのことで、支援者の方も、どんな方法で彼の食事に誘ったらいいのか、かなり不安なようす。そこで、思い余って、直登がお世話になっていた、弘済学園スーパーバイザーの先生にご相談しました。
「まずは食べられることが先決。こんな時は、食卓につかなくても、望むなら彼の部屋で食べたっていいと思うよ。そして、少しでも食べたら、よかったねと共感してあげることも必要だね」
納得です。まずは彼の気持ちに沿って、そこから考えることが大切なことでした!
もちろん、これからは支援者の方たちにお任せですし、必要なら直登の食べやすいもの(具の多いお味噌汁とか、シチューなど)を裏方で持ち込むことも考えています。とにかくスクラムを組んで越えていかなくては。
直登の気持ちを考えると心が痛みますが、ここしばらくは、少し距離をおき、彼の気持ちが立ち直ることを待たねばなりますまい。