昨日、すだちの里の園長さんたちと面談をしてきました。精神科医について、支援者のローテーション、日中活動についてなど多岐にわたっての内容。今、大きな問題になっている障害者自立支援法の貧困さが支援者の数を減らし、ハンディを持った人たちを苦しめる結果になっていると、改めて知ることになりました。
この法律では入所施設でも日中(活動)の場と、夜間(生活)の場と分けることがうたわれています。しかし、これを忠実にやるとすれば、外に出した人の分、誰かが入ってこなければ経営が成り立たなくなります。また、施設がこの法に従う登録をすると、支払われる利用料の区分が低く設定されているため、やはり経営が困難になります。したがって、猶予(5年)ぎりぎりまでは今の体制のままになりかねません。すだちの里は昼夜を一箇所で完結する施設にはならないはずだったのに…前進どころか後退してしまいかねない障害者自立支援法。恨めしいです。
さて、昨日垣間見た直登の日中の活動は、背中を丸めてうつ向き、寝ているのかと思うような格好で座っていました。1日5時間余りがほとんどこうなのではないかと思うと、胸が痛みます。
週2~3回ほどは、午後、ドライブに出ることもありますが、それ以外は散歩さえないのです。(土、日は私が連れ出します)かわいそうなくらい変化や楽しみがない生活…私にはそう見えてしまいました。
息子のように重度の人はかなり少数(50人中2~3人)なので、そこに合わせることが難しい(らしく、とてもとても個別支援とは言いがたい。だからこそ日中は重度の人たちを専門に支援している場に通わせたいと思うのですが…
全盲に近い直登です。音楽さえも流れていない室内で、自分の世界に篭ってしまったら怖いと園長さん(元養護学校の校長先生)にお話したら、「そうそう、昔、久我山盲学校に教えに行っていた時に、自分の眼球をえぐってしまった子がいたんだよ」とのこと。本当に人ごととは思えない話で、何とか彼が篭らないよう支援していただくことをお願いしてきました。
すだちの里からは、時間はかかるかもしれないけれど努力しますとの回答をいただきましたが…1日でも早く楽しい場になることを期待しつつ、これからも彼の代弁をしていかなくてはと、更に思ったのでした。