19日の日曜日、雨の間を縫って、静岡県子どもの本研究会のお招きで用宗海岸近くにある遊本館にお邪魔しました。子どもの本において静岡県は造詣が深い地と聞きますが、それもそのはず、清水達也先生がいらっしゃるからでした。自前で開設した遊本館には、なんと26000冊もの蔵書があるとか、まるで図書館みたいです。
この日、集まってくださった会のメンバーの方々は、子どもの本と長く勤しんだ方ばかりで、新参者の私としてはどぎまぎしつつ話を聞いていただいたのでした。
実は、今回、科学読み物研究会の沼知(新妻)方子さんのご紹介で、静岡の地に繋げていただいたのです。
沼知さんとは15年以上前、杉並区の図書館でご講演された時にお目にかかりました。55歳から上智大で社会福祉の勉強をされ、70歳になった今でもボランティアであちこち活躍されている方です。子どもの本と福祉の間を行ったりきたり…そんな人生の先輩と過ごした静岡での一夜、話が尽きませんでした。
翌朝、日が差したもののすぐに曇り空。またしても隠れ富士…この日は、弘済学園でご一緒した親御(栗田)さんが開設した知的障害者通所更生施設「ゆいまある」に伺いました。
沼知さんは栗田さんとも古くからのお知り合いとのこと。また、ここに通うカズくんとは3年ぶりに会うのだとか…もちろん彼は沼知さんを覚えていて、うれしそうに「セェ・ン・セ・イ」と呼んでいました。
栗田さんは、弘済学園にお嬢さんを10年ほど入所させていたのですが、その間にママが社会福祉士のパスポートを手にし、施設の開設にこぎつけたとか。
重度の人たちでも放っておかれないようなそんな施設が作りたかったのだとおっしゃっていました。通所している人たちは伸び伸びとして笑顔がいっぱい。弘済学園の良い部分と、親としての思いを合わせたプログラム内容は、とても参考になりました。
この他にもいろいろな方との出会いもあり、また、しらすや桜海老のお土産も入手し、とても味のある旅になったのでした。