“ぶすこ”と会ったのはは、2年前の夏の暑い日でした。毛が抜けてやせ細った8歳のメスの野良猫…下痢をし体が弱っていたので、彼女のお母さん役である(避妊手術や餌などを与えている)スタッフのKさんがスタジオに連れてきたのでした。
お世辞にもかわいいとは言いがたいぶすこ。それまで家の中で飼われた経験はないし、Kさん以外の人を近づけさせたことがないとのこと。
Kさんは彼女を獣医さんに連れて行き、点滴や薬で治療。老猫用のキャットフードを与え、外に出さずに健康管理をしていると、すっかり元気を取り戻しました。
スタジオに来てから半年ほどは私たちの顔を見ると隠れていたのに、1年近く経つと安心したのか、頭など触らせてくれるようになりました。
今はすっかり飼い猫のよう。呼ぶとちゃんと返事はするし、体を摺り寄せ甘えたりもします。招き猫にならないのは残念ですが、スタジオの一員として皆を癒してくれているのです。