毎日蒸し暑い東京です。7月のはじめには空欄があった我が家のカレンダーも、後半は予定の書き込みで真っ黒。これも蒸し暑い感じ…
月曜はお墓参り、火曜の午前中は母の眼科検診でした。白内障の手術から早いもので2ヶ月あまり、顎関節症や歩行困難は相変わらずの母ですが、経過は順調とのこと。よかった!
午後は直登をすぎのき生活園に迎に行き、歯科医院を受診予定。その前の隙間時間で何とか銀行へ行こうとした時のことでした。
暑い日差しの中、自転車で走り回っていたら、歩道の真ん中に黒い財布が落ちていました。カード太りした財布…おばさんの持ち物かな…すぐそばは工事現場があるし、ぶっそう。1万円札も入っているみたい…一瞬ためらいましたが、やっぱり拾って警察に届けようと思い、自転車の前のかごに入れました。
走りながら財布をちょこっと見ると、顔写真付きの代ゼミのカードがはみ出しています。そうか、学生さんのなんだ。財布の中を探せば連絡先なんかが判るかも…しかし、用事を済ますと2時30分近く。家に戻って車に乗り換え、直登を迎に行かなくてはなりません。あ~困った!交番ではきっと長い時間がかかるだろうし、落とした人は困っているだろうし…
そんなことを考えながら、交番へと自転車を飛ばしました。すると財布を拾ったところから50メーターぐらい離れたところで、男性3人が深刻に話し合っています。ふたりは40代ぐらい。ひとりは若そうな人。もしかしたらと思い近づくと、代ゼミのカードに貼ってあった顔!
「あの~、財布を捜しているんですか?」「ええ…」「あっ、その財布です」と3人は驚きとともに安堵の表情。そして、「ありがとうございます」の他に「すみません」を連発…交番に寄らずに短時間で済んで、めでたく一件落着。よかった!
彼らと別れて横断歩道を渡り、しばらく走っていたら、後ろのほうから「すみませ~~ん」の声が…自転車を止め振り向くと、先ほどの学生さんがお礼がしたいと財布から5000円札を出すではありませんか。「受け取れません!」と言うと、また、すみませんを連呼…“過ぎたるは、なお及ばざるが如し”です。やっとの思いで解放されて、家に辿り着いたのでした。
さて、その後、無事に直登を連れて行った歯科医院の待合室でのこと。彼が年配の女性の傍に寄って行くので制そうとしたら、「いいのよ、大丈夫ですよ」と言ってくださいました。が、思わず反射的に「すみません」と言っていた私。おっと、“過ぎたるは、なお及ばざるが如し”ほどほどに。私も気をつけなければと思った次第です。