人はストレスに弱いものです。脳科学者の茂木さんによると、ストレスを回避するには非日常の世界に身を置くことが手っ取り早いとか。そんなわけで現実逃避。兼ねてから計画した通りに、2月27日~28日にかけ秋田の秘湯に出かけました。行先は、田沢湖駅から12~3K山奥に入った乳頭温泉。350余年も昔から、湯宿としての記録があるのだとか。今回、私たちはランプがあって囲炉裏が切ってある、離れの本陣に泊めてもらいました。
離れ本陣:部屋は10畳程で洗面所とウォシュレット付トイレがある。温泉迄は50M。浴衣に丹前を重ね部屋の長靴を履き移動。
夜になっても降り止まない雪の中を、男衆が編み笠をかぶって部屋に夕食を運んできてくれました。素朴で温かな秋田弁で話しかけられると、なんだか昔話の世界にやって来たような…
囲炉裏に岩魚が挿され、よい匂いが広がっていきます。食べきれないほどの山の幸に舌鼓を打ち日本酒を飲んでいたら、ご飯がまったく食べられなくなり、残念!
自家発電の宿なので部屋にはTVはなく、深々と降る雪を眺めながらの静かな夕げ。時が経つのを忘れてしまいそうでした。そうそう、携帯も圏外なのですよ。
さて、お目当ての温泉は憧れの白濁!源泉がいくつかあり、それぞれの湯を楽しめます。が、圧巻は裸(裸足)で雪を踏みしめて入った露天風呂。源泉は60度以上だというものの、外気温は零下10度ほど。温泉とはいえ体温より少し温かいぐらいに冷めていたのでした。
天から降り注ぐ雪、雪、雪、、、、、身もこころも、ただひたすら洗われたひとときになりました。